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インターフォンショッキング

「おもしろい人に自分よりおもしろいと思う友だちを紹介してもらったら、13人目には誰に会えるのか?」を笑っていいとも!のテレフォンショッキング方式で、こいぬまめぐみが検証していくブログです。

【お知らせ】日刊デジタルクリエイターズで連載を始めます!

事件です。

はてなブログでひっそりと気まぐれに文章を書き連ねていた私ですが、この度「日刊デジタルクリエイターズ」というメルマガで連載をさせていただけることになりました。

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「日刊デジタルクリエイターズ」(通称:デジクリ)は、1998年4月の創刊以来、月曜日から金曜日まで毎日発行されている、50人を超えるトップクリエイターたちが集うメールマガジン

そんな歴史あるメルマガへ、連載中のクリエイターの方からお誘いをいただき参加できることになりました。


しかしこのブログの何十倍も多くの方の目に触れる場所で、私は何を書けばいいのだろう……
そう考えていたとき、ある人の言葉が私の背中を押した。


「めぐはカエルキモーいで2000字とか書けると思うよ」
(カエルお好きな方ごめんなさい。カエルもごめんなさい)


そっか、そんな身近なテーマでいいんじゃん。
私、カエルのことでだって文章書けるじゃん。
最近のブログではついアクセス数や一般ウケを気にして
「面白いことを書かなきゃ」「ネタ探してこなきゃ」という謎の使命感の元、読者の目を過剰に気にしてネタに走りがちだったけれど、ブログの初期はそうやって身近な世界の一部を私の視点で切り取っていたじゃん、と気づかされました。

そんな、ブログ初期のような、危うさと鋭さが共存する前衛的な文章を書きたいと思っています。

ブログでイレギュラーなことをやる分、デジクリではごくありふれた世界の中での出来事を、人とは違った目線で描きたいです。


デジクリでは月2回くらいのペースで書かせていただく予定です。
配信日にはTwitterfacebookでお知らせしていきますので、よろしければチェックをお願いいたします。
facebook:こいぬまめぐみ


なお、デジクリの購読をご希望の方は、こちらから無料でご登録いただけます。
デジクリはメルマガが主体であるため、ウェブサイトやFacebookページはメルマガと更新時期が異なります。
そのため常に最新の情報をご覧になりたい方は、メルマガへのご登録をおすすめいたします。


そんなわけで、こいぬまめぐみのメールマガジン「メグマガ」の第1弾はこちら!

これから、はてなブログと合わせてご愛顧をよろしくお願いいたします!

【新企画】インターフォンショッキング

インタビュー記事
iPhoneを5から6に変えたことを機に、過去のブログ記事を修正していたら、思いつきでブログを始めてから1年が経ったことに気がついた。

そして1年前の今ごろに書かれた記事と最近の記事とを読み比べてふと思ったのです、初期はもっと書きたいことを自由に書いていたなと。

いつしかアクセス数や一般ウケを気にして、
「面白いことを書かなきゃ」「ネタ探してこなきゃ」という謎の使命感に駆られることや、自分が面白いと思うことより、読者は面白いと思うかばかりを過剰に気にしてネタに走りすぎることは私の重荷となり、結果ブログから遠ざかっておりました。


そしてたどり着いた境地、
「おもしろい」ってなんだっけ


自分の中の、おもしろいものを察知する力が鈍くなってしまったのかもしれません。

それを取り戻すために、
私はどんなときに「おもしろい」と思うのか。
人はどんなときに「おもしろい」と思うのか。
を知りたくなりました。

そう思ったら、自分の世界の中だけで考えているのは視野が狭いように感じました。
それなら、それぞれ違ったおもしろさで人を惹きつけているであろう方々に会いに行ってその理由を探ってこよう、
その様子を言葉にしてここで皆様に伝えるということを繰り返せば、自分なりの答えを見つけることができるのではないかと思ったのです。


題して、
インターフォンショッキング

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【ルール】
笑っていいとも!のテレフォンショッキング方式で、自分よりおもしろいと思う友だちを紹介してもらう。
ただし、本人を紹介してくれた人が知らない友だちを紹介してもらう(同じ界隈でぐるぐる回ることを避けるため)。
❷「おもしろい人」の定義は定めず、それぞれの人が思う「おもしろい」に任せる。
❸その方に、インタビューをしに会いに行く。裏工作は一切なし。


笑っていいとも!のテレフォンショッキング方式だから
インタビュー + インターフォンを押す(突撃取材する)で【インターフォンショッキング】というなんとも語呂の悪いネーミングですが、果たして13人目に誰が私を待っているのか、現時点で全くわかりません。 
面白い人に、自分よりおもしろいと思う人を紹介していただけるということは、単純に考えて「おもしろい」の濃度が上がっていくのでしょうか。

正直、インタビュー先が都内だけで収まる気がしないので金銭的な面ではヒヤヒヤしますが、それよりもいろいろなジャンルの「おもしろい」に出会えそうでワクワクする気持ちの方が大きいです。 


13人のインタビューを通して、
私が見つける「おもしろい」の答えとはーー。

ブログ迷走期の公開型荒療治を、見届けてくださるとうれしいです。


※前回の記事に登場した たわしおじさんを1人目とカウントし、初回は彼にご紹介していただいた方が登場します。おたのしみに。



【次回予告】

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【取材企画】 たわしと散歩する紳士「たわしおじさん」に迫る②

「はい、じゃこれ」

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「え、あ、ありがとうございます」
「じゃ、行きますか」

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この記事は、②です。
①をお読みでない方は先にこちらをどうぞ。


雨を吸収したたわしは、引きずって歩くたびに
足元でシュルシュルと音をたてる。
通り過ぎる人の目線が、たわしとわたしを往復する。

「このカメのたわしはご自分で作られたんですか?」
「引きずっていたら育ったんです」


そんなたわしおじさんに連れられ、たどり着いた先はこちら。

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たわしおじさんご愛護の「亀の子たわし」は
2015年7月2日、特許取得から100周年を迎えるという。
そんな記念すべき「たわしの日」に、
北区・滝野川にてお客様感謝祭が開催された。

明治時代の中ごろ、文京区小石川の少年、西尾正左衛門が、醤油屋に奉公していたとき、樽の掃除に使えるものを考えて、母親が作っていた靴拭きマットにヒントを得て考案した。靴拭きマットは従来の縄でできたものとは違い、シュロを針金で巻いた構造であった。しかし、すでに特許が取られていたこと、すぐに毛先がつぶれて効果がなくなることが問題であった。そこで、マットに用いていたシュロを針金で巻いたものを丸めて、亀の子束子と命名し洗浄用に売り出したところ、大ヒット商品となったとされる。その後、シュロより固い繊維である椰子の実の繊維を用いた、より耐久性の高い亀の子束子の製造を西尾が始めて現在に至る。

1908年(明治41年)、西尾は実用新案を取得。実用新案の権利期間が満了する直前に特許を出願し、1915年7月2日に特許第27983号「束子」を取得した

たわし - Wikipedia より

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しかし、西尾正左衛門は想像しただろうか。
自らの発明品「亀の子たわし」が100年後、
ハットとマントの男性とリクルートスーツを
着た女子大生に引きずられるということを。

そんな節目の年に立ち会えた私たち。
しかしこれは偶然ではなく、必然であったのかもしれない。
なぜならば、たわしを生んだ西尾正左衛門と
たわしを引いて歩くたわしおじさんと、
彼を追いかけ取材を試みたこいぬまめぐみ。
私たちには、既存の枠にとらわれなかったという共通点があるからである。


必然とは、自らの手で掴みとるものである。
それならばとたわしも掴みとってみた。

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出会いとは、自らの手で作り出すものである。
それならばと亀の子たわしも作ってみた。

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そうして実感するのは、
「亀の子たわし」のフォルムの美しさ。
均等に切りそろえられたヤシの繊維。
絶妙なカーブを描く曲線美。

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手の平に乗せると、なんだか可愛らしく思えてくる。
たわしおじさんが「たわし萌え」というジャンルを開拓した理由がわかった気がした。

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北区・滝野川に別れを告げ、北区・大山へ。
東武東上線 大山駅を降りてすぐにある、

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540mのアーケード内には約200店舗のお店が立ち並び、多い日は一日に約3万人が訪れるという。


たわしを引きずりながら歩いていると、
何やら番組の公開収録のようなものに遭遇。

「え、ちょっと待ってください、なんか変な人が!」
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「ひょっとして、たわしおじさん?」
「おつカメさまです」

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「しかも秘書みたいな方も連れて!何をされてる方なんですか?」
「あ、えーと、就活をしてます」
「就職活動でなぜこんなたわしを?」
「タワシシュウカツです」

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(やばいやばいやばい…就活は1年後だけどただスーツでたわし引いたらシュールかなっていう安易な動機だけでスーツ着てきたのにうっかり就活生を名乗ってしまったぞ……)


「これからまたどこかへ行かれるんですか?
   彼女だけ置いていかれてもいいですかね?」
「え!?えぇ!? いいんですか??」
「はい、あそこ席一個空いてますんでー」

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まさかの出演許可をいただいたのは商店街が運営する地域チャンネル、ハッピーロード大山TV」の生放送。
商店街内のお店やイベントの情報をネット上で配信しているという。

商店街公認アイドルCutiePaiまゆちゃんや、ハッピーロードマンなるキャラクター、TV内で商店街を舞台にしたドラマを放送するなど、既存の枠にとらわれない前衛的なPR活動で注目を集めている。

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(え、でもさ、人生初めてのTV出演が生放送?
 しかも飛び入り参加?え、何話せばいいの?)
と終始ヒヤヒヤしている私の様子の続きは
こちらからご覧ください。(31:25〜)


そして今週末、ハッピーロード商店街では、
商店街近くの大山ピッコロ広場にて
「大山ふるさと夏まつり大会」が開催されます。

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今回のテーマは「プロレス」ということで、
お祭り会場にはプロレスラーとリングが登場。
夏祭り×プロレスという新境地を目撃すべく、
私も23日(日)の夕方に参加する予定です。
お近くにお越しの際には、ぜひぜひお立ち寄りください。


そしてなんとありがたいことに、
今後もハッピーロード大山TVさんのご活動に
携わらせていただけることになりました。
私はこれから「たわし就活生」というキャラを
どう確立していくのか、スーツとたわしは正装になってしまうのか、商店街の情報と合わせて要注目です。








【次回予告】

【取材企画】 たわしと散歩する紳士「たわしおじさん」に迫る①


あなたは、彼をご存知だろうか。

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池袋や渋谷の都会の街中で、「たわし」にリードをつけてペットを散歩するかのように歩いている男性である。

何を言っているんだと思ったあなた、
ネットで「たわし」と入力してみてほしい。
するとすかさず検索候補に上がってくるのは
「たわしおじさん」の文字。
そう、彼の目撃情報は今ネット上で話題を集めているのだ。

しかし、一体どうして彼はたわしを引いて歩いているのだろうか。

そこで私は思い切って、彼に直接お会いしてその理由を伺ってきた。
今回のブログは、そのインタビューの様子をまとめたものである。







6月某日。
雨の中帰宅を急ぐ人々が行き交う池袋。
約束の時間に、彼はたわしを引いて現れた。
そこから取材場所へ移動するため、駅構内を
彼の少し後を歩き人々の反応を観察する。
彼とすれ違うたびに聞こえる「たわし」の
3文字とシャッター音。
しかし彼はそれに一切動じずに歩き続ける。

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ーーあの…どうして たわしを引いてるんですか?

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「ペットだからです」

ーーペット…なるほど。犬やネコではなくてたわしを選んだのはどうしてですか?

「たわしは楽だからね。餌いらないしフンしないし、いなくなってもペットロス症候群にならないし。それどころか道を掃除してくれちゃうし」


白菜を引いた男が僕の人生を狂わせた

実はたわしを引く以前にも、大根・長ネギ・サンダル・トウモロコシなどを散歩させていたというたわしおじさん。
そんな彼がペット以外のものを散歩させるきっかけとなったのには、ある人物との出会いがあったという。

「2006年の夏、新所沢でドライブしていたら交差点である男性が目に留まったんですよ。真っ黒な服を着て、スラッとしたその男性は手にリードを持って信号待ちをしていて。そして信号が青に変わって彼が歩き出して、何かを散歩させてるなってリードの先を見たら白菜がつながれていたんですよ」

ーー白菜…ですか。

「炎天下の中、リードでつながれた白菜はボロボロと葉っぱが崩れて、スルスルとなめくじの跡のように地面に水分を残しながら無表情で散歩させる外国人男性を見て。友人たちと、なんだったんだ!?って」

しかしあまりの衝撃で彼に声をかけることはできなかった。
後悔した彼は、当時流行していたmixiに白菜男に遭遇したことを投稿し、さらに彼の目撃情報を募るコミュニティを開設し調査に乗り出す。

「つまり彼を見たことによって、俺の中に彼がインストールされたわけなんだよね。一度見ただけでここまで俺の人生を狂わせるとはひどいやつだ(笑)」


白菜散歩した人見ませんでしたか?

さらに新所沢の駅構内の売店やロータリーのタクシー運転手、商店街の八百屋さんなどへ白菜男の聞き込み調査を始める。

「白菜を散歩した人を見ませんでしたかって言ってもね、まず理解してもらえない」

👨「だから、ごめんなさい、犬やネコを散歩させるみたいに、リードに白菜つないで散歩させてる人を見ませんでしたか?」
👵「は?」
👨「いや、だから、あのもちろん僕もペットっていうのは犬ネコ動物っていうのはわかってるんですよ、でもあえて白菜を散歩させて歩いて…」
👮「はァ?」

「まあそりゃそうだよね、見てないとわかんないよね。もうじゃあ見せるしかないよね。百聞は一見に如かずということで、自分が白菜男と同じことをして実物を見せようと思ったんですよね」


それでトウモロコシを引いてみた

白菜は崩れるから、と数ある野菜の中から、
手ごろで持ちのいいトウモロコシを選択。
トウモロコシ「トモコ」にリードをつけ、
いざお散歩デビュー、原宿・明治神宮前へ。

ーーちなみにどうして原宿を選んだんですか?
「原宿だったらアリかなって。いきなり地元所沢でやるのは抵抗あったから」

しかし、彼は明治神宮前で立ちすくんだ。

「バッグからトウモロコシ取り出すまでの、この躊躇。いや、できないよね、これやっちゃったら何かが変わっちゃうよねって悩んだもんね。でもどんどん日が落ちて暗くなってきたらせっかくここへ来た意味がないよね。俺は白菜男を探すためにやるって決めたんだから、やるしかないよね」

覚悟を決めた彼は、鞄からトモコを取り出しリードを持って歩き始めた。
照れたりニヤニヤしては負けだと自分に言い聞かせ、白菜男と同じように平然を装った。


「竹下通りの人がブワッと割れたもんね」

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「外国人が オーマイガー! って言うのをはじめて聞いたよね。人が割れていくから、ど真ん中を歩けるんだよね。あれは快感だった」

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そしてそのまま再び新所沢へ。
しかし結局白菜男の目撃情報は得られなかったという。彼の正体を掴めなかったため、トウモロコシを引くのはやめようかとも思った。
しかし、そんな彼に人々から思いがけない反応が寄せられる。

「今日会社で嫌なことがあったけど、トウモロコシを引いてるおじさん見て元気になった!ありがとうトウモロコシおじさん!っていうSNSでの投稿を見つけて。
あ、俺トウモロコシおじさんなんだ、って。
これってもしかしたら、暗い顔して歩くサラリーマンをフッと笑わせるような力があって、ペットは犬ネコっていう枠をぶっ壊すことで新しい何かが見えてくるんじゃないかと思ったんだよね」


白菜男を探すためにはじめた行動が、
次第に彼の人生を変えていくことになる。


進化を遂げてゆくリード先

「トモコには夏を過ぎると浮気された。いつものようにスーパーへ行くと、もうトモコは待っていなかったんだよね。もう寒いからあなたとは一緒にいたくないのって。ひと夏限定の恋人だったのかトモコーー!って傷心していたところに現れたのが、寸胴なトモコと違ってスラッと美白のネギミで。しばらくはネギおじさんだったんだけど、彼女体臭がキツくて。あとネギは初音ミクに持っていかれちゃって。じゃあ大根だってなったけどそのままだとアスファルトで天然の大根おろしになっちゃうからサンダル履かせて、これぞまさに大根足……」

そんな出会いと別れを経て、現在はたわしの妖精
「たわっしー」に落ち着いている。

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僕はたわしをなくせば普通の人だからね

ーーこうしてたわしを引いて歩くことで、絶大な宣伝効果があるって仰っていましたがでも、街で無断でお写真撮られたりTwitter拡散されたり、常に人から注目され続けているのって疲れちゃったりしないんですか?

「うーん、いざって時はたわしを引っ込めるだけで僕は普通の人に戻れるので。
まあマントとかつけてる時はダメだけど(笑)
会社へ通勤するときはたわしさえなくしてしまえば、普通に街へ溶け込めるので。
まあ目立つから信号無視とかはできないし、常にいい姿勢でいなきゃとは思いますけど、僕はバカなことを楽しいからやっているだけなので」

僕が変なことをやり続けていたら、
社会はもっと優しくなるんじゃないかな

ーー楽しいからか~。どうしたら周りの人の目気にせず、自分のやりたいことを貫けますか?

「まずそもそも、ちょっと変な人だったり、
生き辛さを感じる人や普通に生きられない人、
いろーんな人がいて、そういう人達に対して社会って優しくないよねっていうのがあって。でもその優しくないっていうのがあればあるほど彼らはもっと生き辛くなっていく。
でもそういう人達もありだよねっていう目でみんなの器がもう少し大きくなったりするとみんなが生きるのが楽しくなると思う。
だからこそ、あえて変なことをやり続けているっていうのはあるよね。

質問の答えになっているかはわからないけど、
もっと社会が、自分と違うものに対しての許容度、もっと寛容になっていくといいんじゃないのっていう思いがあって、そういう使命感みたいなものがあるからこそ人の目は気にならないんじゃないかなあ」

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このリードは面白い人を引き寄せる

ーー所沢でゴミ拾い隊としても活動されているそうですが、たわしを引くことで今までよりも人とのつながりが多くなったなっていう実感はありますか?

「そうだね、こういうのを見て面白いなとか、
何だこれーとかって好奇心旺盛で寄って来てくれる人っていうのは、おそらく自分と異質な他の人とか自分がわからないものに対して興味を持てたり、少なくとも寛容だよね。
そういう人っていうのは、これ以外にも面白いことを収集している可能性もあって。だからすごく面白い人が多いんだよね。
逆に、なんか変な人だから近寄らない方がいいぞって人はこれを散歩していることで離すことができる。

だからこれはある意味「面白い人ホイホイ」なんだよね。巨大な人間ホイホイなの。
引いているだけで面白い人を引き寄せる、だから実は皆さん釣られているんですよ」

ーー釣られたんですね、私(笑)

「そういうことです(笑)」

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「だからほら、あなた釣られましたよねって言っても、あーやられたーってニコニコ笑ってくれるような人が多いでしょ」


枠を壊した先に新しい何かがある

ーーでは最後に、悩める現代人に一言お願いいたします。

「今悩んでいることっていうのは、もしかしたら自分が今まで作ってきた枠の中だけで悩んでいるんじゃないかなって思うんです。
自分の今までの経験から不可能だと判断している前提の中だけで、可能性を探るっていうことをやっているのではないかと。
それは完全に行き詰まるわけですよ。
過去の自分には無理だ出来ないよっていう固定概念をほんのちょっと崩した上で、新しいものを探ると、もしかしたらそこには新しい解決策や今まで気づかなかった可能性があるんじゃないのっていうのがひとつ。

あともうひとつ悩んだときにするといいのは、
何かをしなきゃいけない、こうあるべきだって枠を一旦ぶっ壊して、やらなきゃいけないこと、期限に迫られていることも放棄して、自分が好きだった、楽しいなって思うことをやってみたら何かが変わるかなって気はしますね。それは何かの役に立たなくてもいいし、非生産的なことでもいい。
これから家に帰るまでに、ひとつでもやりたいことが浮かんだらそれをやってみたらいいと思いますよ。

今までの自分の枠をちょっとだけでも
ぶっ壊してみようよってことで、
過去を引きずるより たわしを引きずれ」

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「だからねー、もし度胸つけたかったら たわし引きずるのもありなのでは(笑)」

ーーあ~大学とかで(笑)

「それかもし抵抗あるようなら、他の人を巻き込んでやってみるとか。何ならたわし、引いてみます?」

ーーえ!?



ーーーーーーー次回予告ーーーーーーー

【取材企画】たわしと散歩する紳士
                    「たわしおじさん」に迫る②

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取材・文=こいぬまめぐみ
写真=かおりやまこし
撮影協力=月の砂漠(アラビアレストラン)

「教室に荷物置いてあるから、いっしょにとりにきて」

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製作過程:プリカレ②


さてさてそれではお待ちかね、
私と高校時代を共にした(二次元で)
歴代彼氏を並べてみました。









「これ一番違和感ないよね。フィット感すごい。私一番心許してそう」
「この男ならめぐ任してもいいかなってなるね。もっと描きたかった~」

エントリーNo.1
バスケ部キャプテン 石蕗くん 高3
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「これは一番上手く描けたな」
「念願の壁ドン。すごく収まりがいいよね」
「軽音ですわ~バンドマンっぽい」

エントリーNo.2 
軽音部ギター 遠野くん 高2
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「白い服似合うな~洗濯したての白着てほしい。袴とか着てほしいね」
「でもこういう爽やかな人に限って後から後から……」

エントリーNo.3
弓道部 白石くん 高1
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「いや~チャラい。でも意外と人良さそうなチャラ男だよね」
「この右手!この右手のチャラさ!お前左利きかってくらい左のピース上手いもん。これは右手で女の子抱くために練習したやつ」
「(笑)」

エントリーNo.4
サッカー部 富田くん 高2
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「私これ唯一となりに本物の男の子がいるかのような顔してるんだよね。でもすごい気遣ってる。これ相手のことあんまり好きじゃない顔だもん(笑)」
「なんか本命の彼女が別にいそうだね」

エントリーNo.5
バイトの先輩 広瀬さん
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「この人と恋に発展する想像ができない」
「これ何て囁いてるんだろうね」
「水泳部っぽいからなー今日の塩素濃かったよって」「色気ね~しょっぺ~」
「普段冷たそうだよね。水温くらい。普段プール入ってるから陸に上がって来るときは…」

エントリーNo.6
水泳部 潮見くん 高2
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「ファースト彼氏って感じ」
「でもすぐ別れそう」
「でもこれが後からサポートしてくれて別れた後相談乗ってくれそう」

エントリーNo.7
生徒会長 一之瀬くん 高3
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「後輩っぽいね」
「無理やり壁に追いやった感じね。付き合ってはなさそう。しかも長く続かなそう」
「これ私最初から冷めてそうだね」

エントリーNo.8
吹奏楽部 宮下くん 高1
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ここまで細かく設定を決めたのは、なんと私たちこれだけでは終わらなくてこれを元にお話作ったら面白そうだね、と次から次へとアイディアが飽和状態に。

プリクラの一番の醍醐味である、あの小さな箱の中では普段の自分よりも可愛くなれるという現実世界の女の子を駆り立てるポイントを、上手く二次元の主人公の女の子とリンクさせることができたなら。
そう、これは女の子の夢。
夢を叶える一事業

なんだか、プリクラを撮ったら、すごいことになりました。

私の思いつきをこうして形にしようとしてくれる人がいて、さらにそのスケールを大きく精度を高くしてくれる人がいて、同じ温度で楽しんでくれる人達に囲まれていることに感謝しながら、彼ら彼女らとこれから色んなものを作っていきたいです。

共犯者のみなさまはよろしくね。











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【番外編】

「これ腕時計の広告みたいだね」
「作ってみた」
「あ~これCITIZENからオファー来ちゃうわ~」

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製作過程:プリカレ①

顔を小さく、目を大きく、肌を白く、
脚を細くできるようになった。

そして2015年、
女の子の願いを叶えてきたプリクラは
ついに、ここまで来たーー。

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今回の題材はそう、たった数百円で女の子の理想を叶える魔法の機械「プリクラ」。
最初に世に登場した1995年からその進化は著しく、現代のプリクラはいかに実物以上に美しく映るかが重視され、若い女の子たちはあの狭い小さな箱の中での一瞬に神経を研ぎ澄ませる。
しかしそれは確かに虚構であるかもしれないが、それでもなお理想を現実のものにしたいという願望が彼女たちを駆り立てている。

それと同じく女の子の理想とする擬似体験を、手軽に得られるものがある。
そう、少女漫画であるーー。



卒業シーズンのこの時期、
高校を卒業して3年経った今でも高校時代に唯一実現できなくて心残りにしていることがある。

彼氏と制服でプリクラ撮ってない


コレですよ。
彼氏と制服デート、夏休みに浴衣で花火大会、とかに未練はないんだ。
それに辿りつくまでにかなりの時間を費やしそのうえタイミングに味方されないと実現し得ないというハードルの高さがあるから。
でもさ、プリクラはさ、あの長くて短い高校3年間の中でさ、彼氏(交際前でも可)とプリクラを撮るという
たった数分を生み出せなかったということが私の力不足な気がしてならないのです。

きっと、ただただ、形に残るものが欲しかったんだ。
高校時代のあの人との一瞬を形にしたものが。


でもさ、プリクラでしょ。
女の子の理想を叶える魔法の機械でしょ。
目を大きくしたり脚を長くしたりするのが
出来るくらいなんだから、
私のこの願いも叶えておくれ~


                                         *゚゚・*+。
                                         |   ゚*。
                                        。∩∧∧  *
                                         + (・ω・`) *+゚
                                        *。ヽ  つ*゚*
                                        ゙・+。*・゚⊃ +゚
                                       ☆ ∪  。*゚
                                    ゙・+。*・゚


というこの何ともくだらない願望を、
プリクラの機の小さな箱の中でみんなが自身最大のキメ顔で一点を見つめカメラのフラッシュが光る数秒前の無言のあの瞬間、Twitterで誰かのプリクラを拝見したとき、テレビで壁ドンの特集を見たとき、少女漫画を読んだとき、ここ2年くらいずーーっと持ち続けていて。


そんなとき、私の高校時代の特別な友人であり
『私は君の背中しか知らない』の作者でもある
少女漫画家を目指す夏目志麻さんとお会いする機会があって。
思い切ってこの思いの丈をぶつけてみたのです。

そしたら、

「あの鯉沼が彼氏とプリクラ撮ったことないなんて事実がまだこの世に存在していたなんて……!!神様はまだまだ私の人生に刺激を与えてくれるようだね。
鯉沼の企画に思う存分乗っかりたい!」
                                          (長文より一部抜粋)



そんな今回のテーマはこちら。ドン!

女の子の願いを叶えるプリクラ機
  × 女の子の夢と理想が詰まった少女漫画


【何をするか】
プリクラを、本気で遊ぶ。

①まず私が本気のキメ顔でピンプリを撮る
②夏目志麻さんによる本気の落書き
→私の隣に少女漫画に出てくるような男の子を描いていただく。

(イメージ)

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【実現性について】
・おそらくこの制作において一番のポイントになるであろう点は、プリクラ機のペンの
精度、インクのカラーバリエーション。
・さらに画面の層の厚さが薄くてペン先から
より近いところで実線が描ける機種ほどペンを動かしやすいのではないかと想像。
・しかしどの機種がいいか悪いかを事前に把握しているほどの知識は持ち合わせていなかったので、地道に入ったとこ勝負。
・そしてこの制作に関する魔法代は一切惜しまない。夢を見るにはお金がかかるんです。


私達にしか成せない仕事だと思う。
プリクラに革命起こそうぜ、と彼女をインスパイアし高校時代の制服に身を包み、約束の時間に約束の場所へ。









AM 10:20 at 池袋セガ
そこには朝早い時間にも関わらず集団で群れをなす女の子たちや本物のJKにおののきながらも、魔法の箱の中でカットを重ねる女子大生の姿があった。


「これ茶色あったっけ?」
「そう、それ茶色あるやつ。でも確か落書き時間が短い」

数回も撮影をこなすと、それぞれのプリクラの機種の特徴を把握し始める。

「どう?」
「あーこれペンが遠いな」

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こちらは撮影前にペンの仕様をチェックする様子。

「他の機種より盛れるから」
「モデルの誰々ちゃんの機種だから」
ではなく、
「インクに茶色が入っているか」
「落書き時間がどのくらいか」で
プリクラの機種を選ぶ女の子が、未だかつて存在しただろうかーー。


夏目志麻さんの画力に見惚れる前に、まずは素人がプリクラのペンで描く絵とはどんなものになるのかをご覧いただきたい。
何も考えず普通に輪郭をなぞってみた。

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夏目志麻が本気で落書きすると、こうなる。


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プロは道具を選ばない、とはまさにこのこと。

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私のくだらない妄想が、こうして彼女の手によってすぐ目の前で形になっていく様子に湧き上がってくる興奮を抑えきれなくて、二人してあまりにテンションが上がりすぎて、印刷されたプリクラシールを取り出し口に置き忘れたりもした。
(幸い受付に届いていて店員さんに説明してお返ししていただくときの恥ずかしさったらもう)

最大の課題は落書き時間の短さ。
プリクラ機の平均落書き時間は3分。
さらに次の撮影がどのタイミングで入るかによってその時間は増減する。
落書き途中でタイムオーバーになり、描き込む時間が足りなかったものもあったがものの数分でこのクオリティ。

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その頃となりで私はというと、お互い会わなかった間の空白の2年間の話をしながら、ひたすら遊んでた。
いまTwitterを賑わせるあの方も描いたよ。

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「脚が長くなるってことはさ、これ顔を脚のところにもってきたら顔が伸びるんじゃない?」
「うわ見て顎が伸びた~!!」
「これはあの方描くしかないな」

これが今回撮った中で唯一のふたりで映っているプリクラだなんて……



所要時間:約4時間
魔  法  代:総額3200円

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1日でこんなにプリクラを撮ったのは初めてですし、もちろんこれからもないでしょう。おそらく撮り納めです。







さてそれではお待ちかね、
私と高校時代を共にした(二次元で)
歴代彼氏を並べてみました。

























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はいごめんなさい。
課金制なんていたしません。

容量がいっぱいになってしまったので、
次の記事へ続きます。